Dynamics 365 Business Central 導入パートナー選びで失敗する5つの理由 米国日系企業のERP導入を成功させるポイント

Dynamics 365 Business Central 導入パートナー選びで失敗する5つの理由|米国日系企業のERP導入を成功させるポイント

アメリカで事業を展開する日系企業が、ERP刷新やDX推進を成功させるために重要なのが「導入パートナー選び」です。特にMicrosoft Dynamics 365 Business CentralのようなERPは会計、販売、購買、在庫、生産、レポーティングなど、企業の基幹業務に深く関わります。米国でのBusiness Central導入パートナー選びを誤ると、導入コストの増加、稼働後の混乱、業務効率の低下に繋がる可能性も。本記事では、米国日系企業がDynamics 365 Business Central導入パートナー選びで失敗する5つの理由と、成功させるポイントを解説します。

Dynamics 365 Business Central 導入パートナー選びで失敗する5つの理由

失敗1. 要件が決まっていないままの見積もり依頼|ERP導入コスト増加の要因

 ERP導入では、複数ベンダーの見積もりを比較することがありますが、要件が決まっていないまま見積もりを依頼すると、ベンダーごとに前提条件が異なり、正確な比較ができません。

例えば、あるベンダーは標準機能のみを前提にし、別のベンダーはデータ移行、帳票開発、外部システム連携、トレーニングまで含めて見積もっている場合も。この状態で費用の安さだけで選定すると、後から追加要件や追加開発が発生し、ERP導入コスト増加の要因になるケースも少なくありません。そのため、ベンダーと自社の要件や前提条件のすり合わせが重要です。

JBS USAでは、ERP導入前の要件整理を支援するコンサルティングサービスを提供し、経営層と現場ユーザー双方へのヒアリングを行い、導入時に対応すべき要件、将来的に対応すべき要件、アドオン機能を開発すべき要件などを整理し、コストの明確化に努めています。

失敗2. 導入パートナーの業界知識の欠如|自社業界の業務要件を理解しているか

ERP導入の成否は、パートナーがシステムに詳しいかだけでなく、自社の業界・業務要件の理解度にも左右されます。製造業であれば生産管理、ロット管理、原価計算、在庫評価などの知識が求められます。流通業であれば、EDI、倉庫管理、入出荷業務などが必要。また食品関連企業では、アメリカ独自のコンプライアンスや監査対応への配慮も必要です。

自社の業界知識が欠如した導入パートナーを選ぶと、標準機能では対応できない要件が後から判明し、導入コストが増加する場合があります。

JBS USAでは製造業や卸売業、物流業、不動産業、通信業、IT業界など、多様な業界でERP導入実績があります。経験豊富なERPコンサルタントが業界ごとの業務特性を踏まえ、貴社に合うBusiness Centralの最適な設計・運用方法を提案します。

失敗3. 不十分なユーザー受け入れテスト|Business Central稼働後トラブルの原因

ERP導入は、システム設定や開発が完了すれば終わりではありません。実際に利用する現場ユーザーが正しく操作できなければ、期待した効果は得られず、Business Central稼働後のトラブルの原因になりかねません。

よくある失敗が、ユーザー受け入れテストを十分に行わずに本番稼働してしまうことです。テストが不十分だと、稼働後に「業務フローと違う」「帳票の内容が足りない」「入力ルールが現場に合っていない」などの問題が発生します。

JBS USAでは、各部門のERPユーザーにトレーニングを提供し、要件定義に基づいた受け入れテストケース一覧を作成。また、必要に応じてお客様の現場を訪問し、ユーザーを直接サポートすることも可能です。

失敗4. Business Centralの導入経験不足|Dynamics 365の種類に注意

「大手ベンダーだから安心」と考えてパートナーを選ぶこともあるでしょう。しかし、「Dynamics 365」には様々な種類があり、全てのベンダーがBusiness Centralに精通しているとは限りません。そのため、パートナーのBusiness Central導入経験が十分にあるかの確認が重要です。

JBS USAは日本、アメリカ、メキシコ、インドなどにBusiness Central有識者とのグローバルネットワークがあります。中にはMicrosoftよりMVPを受賞しているBusiness Central専門家もおり、Business Centralを適切に活用できるサポートを提供しています。

失敗5. グローバル連携・日英バイリンガル対応の確認不足|米国日系企業特有の要件

アメリカでERPを導入する日系企業の中には、日本本社との連携が必要な企業や、海外サプライチェーンを持つ企業が多くあります。米国内企業のみを支援してきたローカルベンダーでは対応が難しい場合もあり、グローバル連携や日英バイリンガル対応が可能かの確認が重要です。確認不足のままERP導入を進めると、契約締結後に問題になる可能性があり、注意が必要です。

例えば、日本本社の管理会計ルールに合わせたレポート作成、日米間でのデータ共有、複数通貨での取引、日本語・英語でのユーザーサポートなどが求められます。

JBS USAでは、米国現地でのERP導入支援に加え、日本語・英語でのコミュニケーション、Business CentralとPower BIを活用したレポーティングの効率化までサポートしております。

まとめ|アメリカでのBusiness Central導入パートナー選定チェックリスト

アメリカでDynamics 365 Business Centralを導入する際、パートナー選定は導入の成否を左右します。ERP導入は単なるシステム入れ替えではなく、現状の課題を把握し、業務プロセスを見直し、現場に定着させ、経営判断に活用できる仕組みを作るプロジェクトです。

Business Central導入パートナー選定で失敗しないための確認事項:

①見積もり前に要件と優先順位が整理されているか

②自社の業界・業務要件(製造業・流通業・食品業など)を理解しているか

③受け入れテストやユーザートレーニングを重視しているか

④Business Centralに特化した導入実績があるか

⑤グローバル連携・日英バイリンガル対応が可能か

アメリカ現地でのERP導入を成功させるには、上記を満たすパートナーを選ぶことが重要です。

【筆者情報】

龍田 雅也 Masaya Tatsuta(Director, Engineering & Sales)

Scroll to Top